長年AMAZONに関わりOEMをやっていると、見ただけで中国人または日本人が中国から輸入した商品を転売しているな〜という製品を、見抜けるようになります。
だからなんだというの?日本ブランドじゃなくても安ければいいじゃん。
そう思われる方もいらっしゃいますでしょう。
この記事では、中国から輸入して転売しているだけの業者の製品がなぜダメなのか。
また、どうすればそのような製品を見抜けるようになるのか、という情報を提供していきたいと思います。皆様のAMAZONでの購買行動に少しでも役立てていただければ幸いです。
ちなみに、私はこのような転売製品は絶対に買わないようにしています、本当に安物買いの銭失いになるので・・・笑
目次
中国輸入転売の製品は何がダメなのか?
製品だけでなく、検品のクオリティが低く、不良品ばかり
中国から輸入して販売されている製品は、アリババ(1688.com)というところで、原価が非常に安く売られている商品であり、それらの製品の品質は日本と比べて非常に劣悪です。
仕上がりをチェックすれば良いのですが、そのような製品チェック機構はほとんどの中国の工場にはありません。
いや、あるのかもしれませんが、国民性の違いなのか、日本と比べて検品がとてつもなく適当です。箱入りの商品を作らせると、中身が入っていなかったり、シールを貼り間違えたり、日本ではあまり起きない人為的なミスが頻発します。
さらに、検品のクオリティ、商品として売れるものの要求品質の高さが日本と全然違うので、傷だらけの商品が届くことがよくあります。
検品を自社で行なっているところなら問題ありませんが、後述するような廉価な転売メーカーは、だいたいを輸入業者任せにしています。もしくは、中国人が適当に検品し、日本に売っています。
品質クオリティの基準
国民性の違いと言いますか、日本人が求める製品クオリティと、中国人が求める製品クオリティは全然違います。例えば、新品の洋服にしても、日本基準で見ると傷だらけの服や、縫製がガタガタの服がよくあります。
そして、これらの文句を工場に言っても、基本的に返金してもらえません。
つまり、買った側が被害を被るシステムになっているのです。ですので、クオリティの低い商品でも平然と顧客に送るシステムが出来てしまっているのです。
幸い、Amazonは非常に消費者を大切にする企業なので、返品すればお金が帰ってきますが、クオリティの低い商品が届いて、クレームを入れて返品しない顧客はそのまま泣き寝入りになってします。
低クオリティの商品も、工場が返品を受け付けない
なぜそのような製品をそのまま売りに出すのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
アリババで商品を購入する場合、基本的に全く動かない場合やパーツがない場合などの致命的な欠陥が無いような日本基準の不良だと(商品に傷がある、など)工場に商品を返品することが難しいです。
ですので、不良品は全て捨てることになってしまい、赤字が増えます。薄利多売の転売業者は、これで不良品を弾きすぎると赤字になってしまいます。ですので、不良とわかっていても売るしかありません。よって、質の悪い商品が、出回る原因になっています。
安物なのでとても壊れやすい
micro usbケーブルなどをamazonで買って、
すぐに壊れた経験がある方もいるのではないでしょうか?
このような製品の特徴として、原価が非常に安く検品が雑な中国製品、ということが挙げられます。
後述する中国輸入転売製品の見分け方を使って、amazonで「usbケーブル」や「スマホケース」などを検索してみてください。
あまりに中華転売業者が多いことに気付かれるでしょう。
中国製品ページの見分け方
このような低クオリティになりがちな中国転売商品は、どうやって見分ければ良いのでしょうか?
安心してください、以下の項目をチェックすれば、誰でもおおよそ見分けることができるようになります。
まず、同じ商品が乱立しているのは怪しい
例えば、置き時計と調べてみました。
すると、1ページ目に
早速似たような商品がありますね。
このうち、一番右と左から2番目は同じ製品です。
そしてこれは、アリババ(1688.com)から買ってきたものです。
アリババから買った商品を転売しよう!みたいなブログも散見されるので、
そういうのをみて転売を始めた方や中国人が同じ商品を作っているのでしょう・・・
レビューの件数がおかしい
明らかに知名度がない製品なのにレビューが数千付いている製品はおかしいです。
普通数千もレビュー付いている商品が自社サイトがないなんてあり得るでしょうか。笑
レビューの日本語がおかしい
レビューの日本語が変です。
自作自演はアマゾンのシステムに感知されてすぐばれてしまうので、
多くの中国人業者は、外部の業者やFacebook グループを使ってレビュー対策をしています。
Amazon無料商品レビュー募集中
電子タバコ- 無料
全額返金
PayPal、wechat、Alipayで返金 pic.twitter.com/8yISWzA1cR
— RebornWong (@reborn_wong) February 2, 2020
このように、ツイッターなどでも募集しています。
それらの胴元は中国人であることが多く、彼らは日本人のレビュアーを求めますが、レビュアーの中に中国人も混ざっているため、日本語がおかしくなります。
例えば、こんな感じで先ほどの時計のページの中にも・・・
ありました、変な日本語レビュー。
このレビュアーのユーザーのページをみて他のレビューをチェックしてみると、他のレビューがたくさん。
そして、その中には・・・
やはり、日本語が変なレビューがたくさんありました笑
明らかに日本人がつけていません。
他に付けている商品が全て星5
このレビュワーの他にレビューをつけている商品を見ていくと、
他のレビューは全て星5。
さらに、明らかに下記に当てはまる変なタイトルの商品ばかりでした。
タイトルがAMAZON内部検索を意識しすぎておかしい
実際に見ていただいた方が早いと思います。
このように、普通の商品と比べて、商品名が変です。
先ほどの時計で例を挙げると・・・
カシオ コンパクトサイズ電波時計という文言+型番、のような右側の表示が、本来アマゾン推奨のタイトルです。
ですが、今アマゾンで商品を買おうとすると、この画像の左のように検索用ワード盛りだくさんの変な商品名の商品ばかりが出てくるのではないでしょうか?
それらは、ほぼ全てこのような低い品質の商品と考えて差し支えありません。
商品名に関係ないワードを入れることは、禁止されているはずなのです。
ですが、暗黙の了解でノータッチとなってしまっているのが現状です。
このように中華転売製品は、内部検索を意識しすぎて、画像がなければ文字だけでは何を売っているのかよくわかりません。
これは、関係する商品の検索に少しでも多く引っかかるようにするために、
色々な商品名を混ぜているためにこのような変なワードになっているのです。
長すぎる商品名の商品には、注意してくださいね。
そんな転売中華製品を買うメリットも・・・
悪いレビューを書くと、返金してくれる
悪いレビューをつけると、返金した上で評価削除を依頼してくるケースがあるようです。
これは、AMAZONの規約違反なのですが、そのようなことは中華業者には関係ありません。
壊れたと連絡すると、すぐ再送してくれる
中華製品は壊れるのが前提で検品もしていないため、
出品者のページに1年間の交換保証、と書いてあるページがあります。
それほどにまで、不良品率が非常に高いのです。
ですので、商品が届いた時に連絡すれば、検品などされることなく新しい製品を送ってきます。
まとめ
もちろん、中国製品全てが悪いわけではありません。
日本の多くのメーカーは、中国で製品を作っています。
ですが、クオリティは非常に高いです。
それは、正確に検品しているから、もしくは、日本基準の品質の製品を仕上げられる工場で作っているから、です。
弊社も中国工場でオリジナル製品を生産していますが、検品にはかなり力を入れています。
日本人スタッフもしくは日本人に日本基準を訓練された中国人スタッフによる目視の検品は、中国製品を販売するなら必須でしょう。
適当な検品で適当に売っている業者の場合、日本基準の商品はまず届かないと思っておきましょう。
皆さんのamazonライフが少しでも豊かになることを祈っております。